【富士ステークス 2020】ヴァンドギャルドが手応え良く伸びて重賞初制覇

GⅡ

※レース画像をJRA公式ホームページから引用

2020年10月24日、東京競馬場で富士ステークス(芝1600m)が行われました。
JRA公式の富士ステークスレース結果

2020年の富士ステークスを制したのは、ヴァンドギャルド

競走成績:13戦5勝(2020年10月24日現在)

ヴァンドギャルドは重賞初制覇となりました。

東京スポーツ杯2歳S、毎日杯、マイラーズCと重賞で3度の3着があり、2歳時から注目されていた馬ですが、4歳秋で重賞初制覇となりました。

2020年も東京新聞杯やマイラーズCで出遅れなど、イレ込みも激しく、気性が問題になっている面が多かったですが、今回の富士Sでは非常に落ち着いて走っていて、気性も成長しているように感じました。

ヴァンドギャルドの血統

父:ディープインパクト
母:スキア
母の父:Motivator(サドラーズウェルズ系)

血統表は以下の通り。

ヴァンドギャルド
引用元:netkeiba.com

父はディープインパクト。
ヴァンドギャルドも良い瞬発力があって、毎回早い上がりを記録しています。

母スキアはフランスで3勝。

母の父Motivatorは、モンジューの初年度産駒で、英ダービーを無敗で勝っています。
種牡馬としては、2013年・2014年の凱旋門賞を連覇したトレヴを出して、注目されました。

ヴァンドギャルドは2019年のウェルカムSなど、重馬場でも力を発揮していて、サドラーズウェルズのパワーが良く伝わっていそうです。

レース映像

レース映像は以下のJRA公式レース結果のページで確認できます。

JRA公式の富士Sレース結果

東京は前日金曜日が1日中雨で、当日は天気良く、馬場は良まで回復しました。
ただ、前週までは雨の中でレースが行われたりもしていたので、内側の馬場は荒れていて、外差しが目立っている馬場でした。

馬場:良
天候:晴れ
レース時計:1:33.4
前半600m:33.8
前半800m:45.4
ラスト4F:48.0
ラスト3F:36.0

前後半600mのラップバランス:33.8 – 36.0
前後半800mのラップバランス:45.4 – 48.0(ハイペース)

レースのポイント

ヴァンドギャルドはスタートが心配でしたが、問題なく出て、中盤の良い位置が取れました。
道中も落ち着いて走っているように見えました。

逃げたスマイルカナ、シーズンズギフトが結構早いペースでいって、前2頭とはちょっと差が開いていましたが、鞍上の福永ジョッキーも慌てず、馬のペースで走っていました。

最後の直線では外に出して、手応え通りに伸びて差し切りました。
上がりが早いのがヴァンドギャルドの持ち味なので、力を十分に発揮できました。
翌日に菊花賞を控える中、東京に乗りに来ている福永ジョッキーの手綱さばきも、さすがだなと思いました。

2着はラウダシオン。
NHKマイルC以来5ヶ月半振りの休み明け、馬体重は+16kg、パドック見た感じはちょっと余裕残しかなという感じでした。
それでも堅実に走るのは力がある証拠ですね。
逃げた前2頭が早いペースで流れたというのも、ラウダシオンに味方したかなと思います。

3着はケイアイノーテック。
最近は馬具の着用などで試行錯誤してきたのが結果に出てきていますね。
2走前の安田記念でも良い競馬を見せていました。
今回の富士Sも後方2番手からでしたが、最後の直線は良い脚使って追い込んできました。
やっぱり直線が長いところでは、良い脚が使えますね。

4着はペルシアンナイト。
終始内目を走ることになってしまいました。外に出せれば良かったです。
ペルシアンナイトは叩き良化型で、毎年叩いてマイルチャンピオンシップで好走しているので、2020年も注目です。

5着はタイセイビジョン。
上がりが掛かる競馬になったことは良かったと思います。
現状は、力を出し切った感じですかね。

上位以外では、レイエンダに注目していましたが、伸びませんでした。
衰えもあるのでしょうか。

ワーケアのマイルは面白いかなと思いましたが、こちらも伸びませんでした。
2歳から活躍しているハーツクライ産駒は、早熟傾向があるので、これ以上成長は無いのかもしれません。

サトノアーサーは内側を走ることになりましたが、それを考えても、ここまで負けるかという感じです。
良馬場といえ、乾いた馬場はダメなのかもしれません。
パンパンの良馬場で見直したいです。

スマイルカナはシーズンズギフトに競り掛けられたのが痛かったですね。
東京競馬場も合わなそうで、右回りで期待したいです。

ヴァンドギャルドの次走はマイルチャンピオンシップか?

ヴァンドギャルドの次走はマイルチャンピオンシップでしょうか。

さすがにGⅠとなると、メンバーも強力ですし、2020年は特にグランアレグリアを筆頭に相手が強そうです。

ただ、ヴァンドギャルドも気性が成長してきて重賞初制覇となり、勢いなら負けないと思うので、出てくるようであれば頑張って欲しいです。

▼JRAの情報は以下をご覧ください
JRA公式ホームページ
JRA公式Facebookページ
JRA公式Instagramアカウント
JRA公式YouTubeチャンネル

タイトルとURLをコピーしました