過去のチャンピオンズカップでの衝撃はクロフネ

2001ジャパンカップダート 名馬

※レース画像をJRA公式ホームページから引用

今週末はチャンピオンズカップが行われます。
2013年まではジャパンカップダートと呼ばれていた一戦です。

毎年、この時期になると思い出すのがクロフネです。

今でもダート最強馬は?と聞かれたら、僕はクロフネと答えます。

2001年 ジャパンカップダート

このレース、本当に衝撃を受けました。強すぎます。
クロフネは9番(黄色い帽子)

引用元:JRA公式YouTubeチャンネル

本来であれば、芝のレースである天皇賞(秋)を目指していたクロフネですが、アメリカで生まれた馬ということから、出走頭数の条件で当時は天皇賞に出走できませんでした。

天皇賞に出走できないとのことで選択したのが、武蔵野S。
初ダートとなった武蔵野Sで9馬身差の圧勝でした。

そして次走がこのジャパンカップダート。
ジャパンカップダートでも2着に7馬身差を付けます。
2着のウイングアローも前年(2000年)にはフェブラリーS、ジャパンカップダートを制覇するほどの強い馬でしたから、これだけの圧勝は衝撃の一言でした。

ダートの本場、アメリカで生まれた馬なので、本当にダートが合っていたんですね。

クロフネの血統

父:フレンチデピュティ
母:ブルーアヴェニュー

血統表は以下の通り。

クロフネの血統
引用元:netkeiba.com

父はフレンチデピュティ。
自身はGⅡを勝つほどでしたが、種牡馬になり日本に輸入されてからは、たくさんの活躍馬を出しています。

クロフネ以外の代表産駒は以下の通りです。

  • ノボジャック(JBCスプリント)
  • エイシンデピュティ(宝塚記念)
  • アドマイヤジュピタ(天皇賞春)
  • ピンクカメオ(NHKマイルカップ)
  • レジネッタ(桜花賞)
  • サウンドトゥルー(チャンピオンズカップ)

デピュティミニスター系というのは素軽いスピードが持ち味ですね。

母ブルーアヴェニューはアメリカで5勝。
繁殖としては、主にクロフネとミスパスカリから牝系も広がっています。

ミスパスカリからの代表馬は、マウントロブソン、ポポカテペトル、ボスジラ、ミヤマザクラ、アイスバブルなどがいます。

衝撃は突然終わりを告げる、屈腱炎での引退

ジャパンカップダートを圧勝後、次はどんなレースが見れるのかなと期待していた矢先、クロフネは屈腱炎で引退することになりました。

ダートで強い勝ち方をすると、ドバイに行ったらどうだったかな?と今でも思います。
主戦の武豊ジョッキーも、クロフネで海外のレースに挑戦したかったと話していますね。

引退することは、とても残念だったなと今でも思いますが、ジャパンカップダートでの走りが本当に感動でした。

引退後は、種牡馬として活躍

種牡馬になった後も、活躍馬をたくさん出していて、代表産駒は以下の通りです。

  • フサイチリシャール(朝日杯フューチュリティステークス)
  • スリープレスナイト(スプリンターズステークス)
  • カレンチャン(スプリンターズステークス)
  • ホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイル)
  • アップトゥデイト(中山グランドジャンプ)
  • クラリティスカイ(NHKマイルカップ)
  • ホワイトフーガ(JBCレディスクラシック)
  • アエロリット(NHKマイルカップ)

こうやって見ると分かる通り、牝馬の活躍馬が多いです。
牝馬の質が良いのは母父になっても影響力が高く、母の父としても、ノームコア、ノーヴァレンダ、クロノジェネシスなども出ています。

今後もクロフネの子供、孫の世代でも、どんな活躍をする馬が出てくるのか楽しみです。

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