桜花賞といえばダンスインザムード|良血が示す通り、すごいスピードを発揮

2004桜花賞 名馬

※レース画像をJRA公式ホームページから引用

今週末は、いよいよ3歳牝馬クラシック初戦の桜花賞が行われます。
桜花賞で思い出すのが、2004年の桜花賞を勝ったダンスインザムードです。

JRA公式の2004年桜花賞レース結果

2004年の桜花賞を制したのは、ダンスインザムード

競走成績:25戦6勝

ダンスインザムードは良血(詳細は後述)ということでデビュー前から注目されていました。

新馬からフラワーカップまで3連勝で重賞制覇、フラワーカップでの単勝オッズは1.2倍で断然の人気でした。

迎えた桜花賞こそ単勝2.9倍と落ち着きましたが1番人気。
スピードが抜けているなと感じた1戦で、牝馬クラシックは前年2003年にスティルインラブが3冠を達成していましたが、2年連続もありそうと、強さを感じる1戦でした。

この勝利はメジロラモーヌ以来となる18年ぶりの関東馬の桜花賞勝利でした。

レース映像

ダンスインザムードは9番(黄色の帽子)です。

引用元:JRA公式YouTubeチャンネル

映像を見ると懐かしくなりますが、この頃の阪神競馬場は、まだ改修前(2006年に改修)なので、桜花賞でも今の内回りコースで、直線が短いですね。

その中で、4コーナーを前にすっと上がってきたダンスインザムードはスピードが他と違って、直線も抜け出すと他を寄せ付けない強い競馬でした。

2004年 オークス

桜花賞後は2冠を目指してオークスに向かいます。

ダンスインザムードは5番(赤色の帽子)です。

引用元:JRA公式YouTubeチャンネル

単勝1.4倍の圧倒的1番人気でしたが、4着。
直線も外に出して来そうな雰囲気でしたが、道中も掛かっていて、レース前からイレ込みが目立っていたレースでした。

桜花賞の勝ちっぷりが良かっただけに、この敗戦はすごくショックだったことをよく覚えています。

オークス後は3歳牝馬としては異例のアメリカ遠征にチャレンジし、アメリカンオークスで2着。
翌年2005年にシーザリオが勝つレースですが、このダンスインザムードの遠征が礎を築いたと思っています。

2006年 ヴィクトリアマイル

その後、3歳秋は秋華賞で4着になると、なんと次走は天皇賞秋。
13番人気でしたが、2着。これは驚きました。
その次はマイルチャンピオンシップに挑戦し、ここでも2着。

4歳時(2005年)は勝てないのが続き、天皇賞秋3着、マイルチャンピオンシップ4着と善戦止まりでした。

そして5歳時(2006年)はマイラーズカップで2着の後、ヴィクトリアマイルです。

ダンスインザムードは1番(白色の帽子)です。

引用元:JRA公式YouTubeチャンネル

ダンスインザムードは内から鋭く伸びて1着。
強い競馬でした。

ヴィクトリアマイルは、この2006年に創設されたレースで、ダンスインザムードは初代チャンピオンとなりました。

当時は春の時期に牝馬限定のマイルGⅠが新たに創設されるというのは、すごく盛り上がっていました。

ヴィクトリアマイルのその後の勝ち馬やレースの価値を考えると、ヴィクトリアマイルが創設されたのはすごく大きいと思いますし、その初代チャンピオンとなったダンスインザムードは、思い出が深いですね。

ダンスインザムードの血統

父:サンデーサイレンス
母:ダンシングキイ
母の父:Nijinsky

血統表は以下の通り。

ダンスインザムードの血統
引用元:netkeiba.com

母がダンシングキイということで、全姉ダンスパートナー、全兄ダンスインザダークがいます。
そして半兄にはエアダブリン(父トニービン)もいます。

ダンシングキイという繁殖牝馬は本当にすごいですね。
これだけ活躍馬が多い繁殖牝馬は滅多にいないかなと思います。

また、叔母Key Flyerは、母ダンシングキイの全妹で、その孫にスズカマンボがいます。

引退後は繁殖牝馬としても活躍

繁殖牝馬としては、初仔からフェアリーステークスを勝ったダンスファンタジア(父ファルブラヴ)を出しました。

6番仔のカイザーバルは秋華賞で3着。

最近ではダンスディライト(父キングカメハメハ)が頑張っていますね。
ダンスディライトの血統表で久々にダンスインザムードの名前を見て、嬉しくなりました。

前述のダンスファンタジアはダノンファストなどを出しています。

また、5番仔のフローレスダンサーは、バジオウを出しています。
バジオウは3歳でオープンに上がれるか、というところで頑張っていますね。

これからデビューする産駒もいますし、ファミリーラインもこれから広がっていきそうで楽しみです。

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