亀谷敬正さんの「亀谷敬正の競馬血統辞典」を読んだ感想

亀谷敬正の競馬血統辞典 書籍

2021年9月10日に、亀谷敬正さんの新たな書籍「亀谷敬正の競馬血統辞典」が発売されました。

個人的に、血統予想といえば亀谷さんなので、早速読んでみました。

亀谷敬正の競馬血統辞典

概要

この本は以下のYouTubeチャンネルが書籍化されたものです。
https://www.youtube.com/channel/UCy-lzeGfBo0R6EjhK1AkcLg

表紙にもありますが
「1頭の種牡馬を覚えるだけでも競馬は勝てる」
と、種牡馬ごとの特徴や馬券での狙い方などがまとめられています。

種牡馬の特徴だけでも、なるほどと思うことも多く、非常に分かりやすくまとまっていて、読みやすい本だと思います。

競走馬の能力は一定ではない

亀谷さんの常套句です。
この一文は深いですね。

欧州で強い馬が日本で走ったら、そのまま強いのか?また、その逆もしかり。
日本馬も凱旋門賞を勝てていませんしね。

また、種牡馬ごとに単純にデータを集計するだけでは分からないことが色々あるのも面白いです。

例えば、クロフネの産駒はダートの勝ち星が多いですが、重賞勝ちはほぼ芝で、なおかつ牝馬の方が多いなど、より深く分析できるヒントがたくさん詰まっていると思います。

血統は能力のデータベースである

これもよく亀谷さんが仰っています。

同じサンデーサイレンス系の種牡馬でも、ディープインパクトとハーツクライは産駒の傾向が違うことがあります。

これは、種牡馬だけじゃなくて、母系の血統や、種牡馬と母系の血統の相性など、様々な要因があって、それを見ることで能力を予想することができるということです。

亀谷さんは特に、新種牡馬の解説が分かりやすいですね。
産駒が走る前から、産駒の傾向を掴めるということからも、血統の重要性が分かりますね。

タイプ分けの重要性

亀谷さんは、血統を大系統、小系統、国別タイプという感じで分類しています。
大系統は11通り、小系統は46通り、国別タイプは日本型、米国型、欧州型に分類しているのですが、これが非常に分かりやすいです。

例えば、サンデーサイレンス系の中でも、さらに細かい個性がありますよね、という話です。

また、日本ではミスタープロスペクター系(キングマンボ系除く)、ダンチヒ系と分類していますが、アメリカのミスタープロスペクター系の分類は、スマートストライク系やアンブライドルド系などと、分類できます。

さらに、欧州ではダンチヒ系は、グリーンデザート系とデインヒル系といった具合にさらに細かく分類できます。

この分類があることによって、馬の特徴が理解しやすくなると思います。
分類については、以下の本が分かりやすいと思います。
僕が亀谷さんの本で初めて読んだのが、この本でした。

勝ち馬がわかる 血統の教科書

欧州型にはイギリス寄りとフランス寄りの2種類ある

今回、この本の中で、一番なるほどと思ったのがこれですね。

欧州型というと、重い馬場や非根幹を得意する馬など、日本の非主流馬場で活躍する馬が多い印象です。

ただ、その中で、欧州型も分類するという話です。

サンデーサイレンスが日本でこれだけ繁栄できた理由にも繋がりますし、この考え方は面白かったです。

また、エピファネイアについても言及されていて、勉強になりました。
エピファネイアはロベルト系で、母系にサドラーズウェルズも入るので、かなり重い感じですが、デアリングタクト、エフフォーリアなど、主流馬場で活躍する産駒も出していて、この辺りの考え方もすごい納得がいく考え方でした。

まとめ

改めて、血統というのはロマンがあって良いですね。

上記は概要部分の感想になりますが、本の中では主要種牡馬1頭ごとに言及されているので、かなり読み応えがあります。

予想に活かすのも、もちろんですが、競馬というスポーツを楽しむのに、血統はもってこいだと思います。

亀谷さんの血統の話は面白くて分かりやすいので、ぜひ読んでみてください。

亀谷敬正の競馬血統辞典

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