【みやこステークス 2020】クリンチャーがついにダートでも勝利!持久力を存分に生かしたレースで強かった

2020みやこS GⅢ

※レース画像をJRA公式ホームページから引用

2020年11月8日、阪神競馬場でみやこステークス(ダート1800m)が行われました。
JRA公式のみやこステークスレース結果

※2020年のみやこSは京都競馬場の改修工事の影響で、阪神競馬場で行われました。

2020年のみやこステークスを制したのは、クリンチャー

競走成績:25戦4勝(2020年11月8日現在)

クリンチャーがダート転向後7戦目にして、ついにダート初勝利となりました。

3歳時は、すみれSを勝ち、3冠レース全てに出走、菊花賞は2着。
4歳時は京都記念を勝ち、天皇賞春でも3着、そして秋は凱旋門賞に挑戦。
5歳時は全く良いところがなく、重賞で掲示板にも乗れない日々。

そして、2020年は6歳になってダートへ転向。
初戦の仁川Sから2着に好走し、これは!?と思わせるが、その後は2、3着が多く、なかなか勝ちきれない日々。

そんな中で迎えた、みやこSでした。

みやこSでは初めて川田ジョッキーが乗ることになり、どういう競馬をするんだろう?と期待していましたが、期待以上のレース振りで、すごかったですね。

クリンチャーにとっては、怒涛の競走馬生活になりましたが、みやこSみたいな競馬ができれば、まだまだ重賞は勝てそうですし、6歳ですが、今後も楽しみです。

クリンチャーの血統

父:ディープスカイ
母:ザフェイツ
母の父:ブライアンズタイム

血統表は以下の通り。

クリンチャーの血統
引用元:netkeiba.com

父はディープスカイ。
ディープスカイ自身はNHKマイルC、ダービーなどを勝ち、芝で活躍しましたが、産駒には全日本2歳優駿を勝ったサウンドスカイ、ジャパンダートダービーを勝ったキョウエイギアなど、ダートの活躍馬が多いです。

これはディープスカイの4代母Miss Carmieの牝系によるものかもしれませんね。
牝馬ながらケンタッキーダービーを勝ったウイニングカラーズ、ニューヨーク牝馬3冠のクリスエヴァートなど、アメリカで活躍馬を出していて、ディープスカイの母の父チーフズクラウンもMiss Carmieの牝系です。

母ザフェイツは中央で1勝。
3代母Dusty Dollarの半妹の孫にはハービンジャーがいて、この牝系は力がありそうですね。

さらに母の父がブライアンズタイムなので、力のいるダートで勝つことも頷けます。

レース映像

レース映像は以下のJRA公式レース結果のページで確認できます。

JRA公式のみやこSレース結果

馬場:良
天候:晴れ
レース時計:1:49.9
前半1000m:60.5
ラスト4F:49.4
ラスト3F:37.4
前後半600mのラップバランス:36.5 – 37.4
前後半800mのラップバランス:48.6 – 49.4(ミドルペース)

レースのポイント

川田ジョッキーはクリンチャーに初騎乗でしたが、映像もたくさん見て、クリンチャーの持続力を活かす競馬をしようと思っていたそうです。
みやこSは川田ジョッキーのコメント通りになりました。
川田ジョッキーは今年も勝ちまくってますし、改めてすごいジョッキーだなと感じるレースでした。

クリンチャーはスタートはあまり良くなかったですが、押していって1コーナーでは3番手に付けました。
このスタート後の直線が一番上手かったなと感じます。

道中では2番手に付けたエアアルマスの外からクリンチャーが被せていきます。
エアアルマスはクリンチャーに来られたことが痛かったですね。

川田ジョッキーはエアアルマスにもベストタッチダウンにも乗った経験があるので、クリンチャーが勝つにはこういう作戦だと、特に分かりやすかったんじゃないかと思います。

クリンチャーは早めに仕掛けていって、直線半ばでエアアルマスを競り落とすと、そのまま押し切りました。
まさに持続力を活かすという川田ジョッキーのコメント通りでした。

2着はヒストリーメイカー。
前を見つつの良い位置でした。
砂を被る位置だとダメなのかなと思っていましたが、それでも2着に来て力のあるところを見せました。
平安Sも4着で強かったですし、近走の地方は合わなかったのでしょうね。

3着はエイコーン。
これは驚きました。
後ろから長く良い脚を使えました。
広いコースで前が流れれば上がりが速いので、うってつけの一戦でしたかね。

エアアルマスは4着。
前述しましたが、クリンチャーに被せられたのが痛かったですね。
外枠だったので、砂も被らず良い位置取れるかなと思っていましたが、川田ジョッキーに上手く乗られました。

2番人気ベストタッチダウンは10着。
ここまで負けるとは思いませんでした。
後ろから突かれると、途端にダメになるっぽいですね。

僕はスワーヴアラミスに期待していましたが、8着でした。
向こう正面からムチが入っていましたし、ちょっとよく分かりませんね。
メンタルの問題でしょうか。
馬体重がマイナス10kgだったのも気になります。
1800mでは安定して走っていますし、リフレッシュしてまた頑張って欲しいです。

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