【スプリンターズステークス 2020】グランアレグリアがものすごいラップでスプリントも圧勝

2020スプリンターズS GⅠ

※レース画像をJRA公式ホームページから引用

2020年10月4日、中山競馬場でスプリンターズS(芝1200m)が行われました。
JRA公式のスプリンターズSレース結果

2020年のスプリンターズステークスを制したのは、グランアレグリア

競走成績:9戦6勝(2020年10月4日現在)

グランアレグリアは2020年の安田記念に続き、GⅠ3勝目となりました。

春の高松宮記念は初めてのスプリント戦、そして重馬場と条件が整わない中でも2着。
安田記念ではアーモンドアイを破って1着と強いレースを見せていました。

安田記念も強い勝ち方でしたが、僕的には今回のスプリンターズSでさらに衝撃を受けました。

今回馬体重が504kgで+12kgでしたが、4歳秋を迎えて、さらに成長したと思いますし、さらなる成長にも期待できそうです。

グランアレグリアの血統

父:ディープインパクト
母:タピッツフライ
母の父:Tapit(タピット)

血統表は以下の通り。

引用元:netkeiba.com

父はディープインパクト。
グランアレグリアもディープインパクトのようにスピードと瞬発力に優れています。

そして、ディープインパクト産駒は、ついにスプリントGⅠを初勝利となりました。
僕は血統が好きなので、これは非常に嬉しい出来事になりました。

母タピッツフライはアメリカでGⅠを勝っているほどの馬。
そして母の父Tapitは、アメリカではたくさんの強い馬を輩出している種牡馬で、スピードの持続力に優れた産駒をたくさん出しています。
グランアレグリアもこうしたスピードの持続力を大きく受け継いでいる印象です。

レース映像

グランアレグリアは10番(黄色の帽子)です。

引用元:JRA公式YouTubeチャンネル

今回の開催(4回中山)は、梅雨が長かったことも影響しているのか、例年より時計が掛かる馬場になっています。
そして、開催の終わりの方では、外差しが目立っている馬場でした。

馬場:良
天候:曇り
レース時計:1:08.3
前半600m:32.8
ラスト4F:46.3
ラスト3F:35.5
前後半600mのラップバランス:32.8 – 35.5(ハイペース)

グランアレグリアはスタートが上手くいかず、ヒヤヒヤしました。

道中は後方2番手で脚を溜めていましたが、スプリントのスピードに付いていけない感じかと思い、正直これで大丈夫か?と不安なくらいでした。

前半600mは32.8で、2019年と同じペースですが、馬場差を考えると2019年よりタフな展開になりましたね。
ビアンフェがモズスーパーフレアに競りかけていったのが、展開の肝になったように感じます。
(個人的にはビアンフェもモズスーパーフレアを両方残ることを期待していたので、お互い残念な結果になりました)

グランアレグリアは後方2番手のまま、最後の直線の入り口を迎えます。
以下、赤矢印で示した、黄色の帽子です。

やっと外に持ち出した時は、先頭との差がすごくあり、これは絶望的かと思いました。

しかし、ここからが衝撃です。
グランアレグリアのスピードは際立っていました。

以下が最後の直線入り口からのレース映像です。

引用元:JRA公式YouTubeチャンネル

僕が最もすごいと思ったのが、残り200mで左ムチが入ったところです。
そこからさらに加速して、最後は流すくらいの余裕がありました。

ルメールジョッキーもスタートで遅れた時は焦ったと思いますが、そこから無理についていかず、後方2番手でしっかり脚を溜めたことが、この最後の差し脚に繋がりましたね。
さすがルメールジョッキーです。

グランアレグリアのレースラップがすごい

netkeibaさんのツイートによると、グランアレグリアの前後半レースラップは、34.7 – 33.6だそうです。

前半34.7でいって、後半が33秒台の上がりになるって、ちょっと考えられないですね。
上がり3Fも優秀で、さらにラスト1Fも加速しているような感じなので、スプリント戦でこのレースをされると、他の馬は歯が立たないというところです。

ダノンスマッシュ辺りは、スタートこそ出遅れたものの、それ以降は素晴らしいレース運びをしたと思いますが、さすがにグランアレグリアが強すぎましたね。

グランアレグリアのスピード感は、阪神カップもすごかったし、安田記念もすごかったですが、今回のスプリンターズSが一番強い勝ち方だなと感じます。

次走はマイルチャンピオンシップ?短距離では敵なしか?

改めて、強いレース振りを見せつけて勝ったグランアレグリア。

次はマイルチャンピオンシップに出走となるのでしょうか?今後も楽しみですね。

先ほども書いた通り、4歳秋を迎え、さらに成長に磨きが掛かってきたグランアレグリア。
卓越したスピードで更にGⅠ勝ちを重ねるグランアレグリアを期待しています。

※次走はマイルチャンピオンシップで、次元の違う走りでした。
マイルチャンピオンシップの記事もご覧ください。

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