※レース画像をJRA公式ホームページから引用
2020年11月22日、阪神競馬場でマイルチャンピオンシップ(芝1600m)が行われました。
JRA公式のマイルチャンピオンシップレース結果
※2020年のマイルチャンピオンシップは京都競馬場の改修工事の影響で、阪神競馬場で行われました。
2020年のマイルチャンピオンシップを制したのは、グランアレグリア
競走成績:10戦7勝(2020年11月22日現在)
グランアレグリアは春の安田記念に続いて、マイルGⅠを連覇。
そして、前走スプリンターズステークスも含めて、GⅠを3連勝となりました。
これでGⅠ4勝目です。
前走のスプリンターズステークスもすごい末脚でしたが、スプリントでもマイルでも、強さを遺憾なく発揮して、本当に次元の違う走りです。
高松宮記念も2着で、もし良馬場ならと思うと、2020年は正に敵なしでした。
古くはニホンピロウイナーやタイキシャトル、デュランダルなど、スプリントでもマイルでも活躍した馬もいましたが、グランアレグリアもそういった名馬たちに引けを取らないくらい、未来に語り継がれる馬になったと思います。
グランアレグリアの血統
父:ディープインパクト
母:タピッツフライ
母の父:Tapit(タピット)
血統表は以下の通り。

母タピッツフライもアメリカで芝マイルGⅠを勝っていて、ディープインパクト×タピットという配合は、マイルがぴったりですね。
グランアレグリアの血統についてはスプリンターズステークスの記事もご覧ください。
レース映像
グランアレグリアは4番(黒色の帽子)です。
天候:曇り
馬場:良
レース時計:1:32.0
前半800m:46.9
ラスト4F:45.1
ラスト3F:33.5
前後半600mのラップバランス:34.9 – 33.5
前後半800mのラップバランス:46.9 – 45.1(スローペース)
グランアレグリアは好スタートを切って、道中は5番手に付けます。
道中も問題なく進み、4コーナー手前では、あとは追い出すだけという絶好の手応えでした。
グランアレグリアは以下、赤矢印で示した、黒色の帽子です。

しかし、ここで前が壁になってしまいます。
なかなか抜け出せず、一瞬負けるかも?と思いましたが、スペースができてからの伸びがまるで違いました。
以下が最後の直線入り口からのレース映像です。
レースのポイント
グランアレグリアは前走スプリントを使っていたのも良かったのか、スムーズに前に付けられました。
そして、ペースも落ち着いたので、そのまま前目の良い位置で運べました。
ただスローペースだったのが仇となり、直線は前が壁になってしまいます。
残り200m辺りでやっとスペースができ、外に出せます。
この時点では、外に出せたものの、先に抜け出したインディチャンプは交わせないか?と焦って見ていました。
ただその後、150mくらいでムチを入れてからはスピードがまるで違って、最後は力の違いを見せつけました。
こういう展開になると、普通の馬では交わせないですよね。
本当に次元の違う走りで感動しました。
あと、グランアレグリアは気性的にだいぶ落ち着いてきた感がありますね。
パドックや返し馬でも穏やかで、大人になった感じです。
2着はインディチャンプ。
最高の競馬をしましたが、グランアレグリアが強すぎましたね。
道中はグランアレグリアのすぐ後ろでマークし、直線に入ってからグランアレグリアの外から蓋をして、グランアレグリアの追い出しを遅らせ、福永ジョッキーも最高の騎乗でした。
休み明けに不安もありましたが、陣営もしっかり仕上げていたようで、マイルなら安定しています。
3着はアドマイヤマーズ。
アドマイヤマーズもインディチャンプと同様、最高の競馬をしました。
早めに仕掛けて、アドマイヤマーズの勝ちパターンでしたが、スローの瞬発力勝負になってしまったのは痛かったです。
前走を叩いて、というのも万全でしたね。
4着はスカーレットカラー。
岩田ジョッキー得意のイン突きでした。
スタート直後からインを取って、見事なレース運びでしたね。
スカーレットカラーはこれで引退となります。
府中牝馬Sなど、最後の末脚はいつもすごいものがありました、お疲れ様でした。
今後はアメリカで繁殖入りするようです。
5着はサリオス。
スタートがあまり良くなく、後方の位置取りとなってしまいました。
いつもペースを読んでいるデムーロジョッキーだと、途中で上がっていきそうなものですが、道中はずっと後方でした。
上がり最速で追い込んできましたが、位置取りの差ですね。
個人的にはマイルよりは中距離の方が良いんじゃないかなと思います。
人気どころでは4番人気レシステンシアは8着でした。
テンは速かったが、テン以外はあまり反応が良くなかったですかね。
調教も良かったし、パドックも+24kgを全く感じさせないほどボリュームアップしていたので期待していましたが、残念でした。
休み明けでは厳しかったですね。
秋華賞を使えなかったのも残念でしたが、秋華賞とダブルで残念な結果に終わってしまいました。
上位以外では、ヴァンドギャルド、ペルシアンナイトが追い込んできていました。
両馬とも位置取りが後方だったので、この展開では厳しかったです。
ペルシアンナイトはやっぱり京都競馬場でやりたかったですね。
ヴァンドギャルドはスタートが良くなってきたので、今後もチャンスがあると思います。
僕はラウダシオンに期待していましたが、6番人気15着でした。
レシステンシアがもっと引っ張ることを想定してラウダシオンにも期待していましたが、スローペースになってしまったので、この上がり勝負ではきつかったです。
富士Sのレース振りは良かっただけに、もっとペースが流れる舞台ではもっとやれるかなと思います。
グランアレグリアは2021年はもっと長い距離に挑戦?
グランアレグリアは2020年はこれで休養して、今後はもう少し距離を延ばしたいと考えているようです。
噂では、天皇賞秋を狙っているとか。
これは楽しみですね。
僕も安田記念を勝った時から2000mくらいでも面白いかなと思っていたので、2021年はさらに活躍の場が広がることを期待しています。
あと、2021年は今の情勢も落ち着いて、海外に挑戦できたりしたら面白いですね。
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