※レース画像をJRA公式ホームページから引用
2020年12月27日、中山競馬場で有馬記念(芝2500m)が行われました。
JRA公式の有馬記念レース結果
2020年の有馬記念を制したのは、クロノジェネシス
競走成績:13戦7勝(2020年12月27日現在)
クロノジェネシスは宝塚記念に続いて、グランプリ連覇となりました。
GⅠは通算3勝目です。
前走天皇賞秋ではアーモンドアイに差のない3着、瞬発力勝負では分が悪いと思っていただけに、あれだけアーモンドアイに迫ったのは驚きでした。
宝塚記念も悪い馬場の中でのレースでしたが、それでも6馬身差の圧勝と、自力が違うところを見せていたので、天皇賞の結果を受けても、改めて強いなというのが感想でした。
僕は宝塚記念を見た時から、有馬記念に出てくれば勝つだろうなと思っていたので、今回もレースを見て本当に強すぎるなという感じです。
有馬記念の馬体重は+10kgも、まだまだ成長を見せているような感じで、来年はさらにどこまでいけるか楽しみですね。
クロノジェネシスの血統
父:バゴ
母:クロノロジスト
母の父:クロフネ
血統表は以下の通り。
父のバゴは世界最高峰のレースである凱旋門賞を勝った、フランスの名馬。
重い馬場でも力を発揮できるのは、バゴの影響が大きいと思います。
母クロノロジストは中央で1勝。
母の父クロフネ、母の母の父サンデーサイレンスということで、スピードや瞬発力もありそうな血統です。
半姉(父がハービンジャー)にノームコアがいて、姉妹でGⅠ馬です。
さらに母方の祖母は、フサイチエアデールの妹。
フサイチエアデールもGⅠこそ勝てませんでしたが、活躍した馬でした。
フサイチエアデールの子供では、フサイチリシャールがGⅠ勝利、他にもライラプス、ビーチサンバなどがいます。
レース映像
クロノジェネシスは9番(黄色の帽子)です。
天候:晴れ
馬場:良
レース時計:2:35.0
前半800m:45.2
ラスト4F:48.9
ラスト3F:36.6
スローペース
中山競馬場は時計が掛かる馬場になっていました。
クロノジェネシスは中団後ろから、残り1000mを過ぎた辺りで、徐々に上がっていき捲くっていきます。
直線の手前では先頭を捉える位置に付けて、絶好の手応えでした。
クロノジェネシスは以下、赤矢印で示した、黄色の帽子です
クロノジェネシスは外からフィエールマンに並びかけると、そのまま押し切りました。
以下が最後の直線入り口からのレース映像です。
レースのポイント
1着クロノジェネシス
クロノジェネシスはとにかく強かったです。
北村友一ジョッキーとのコンビも名コンビですね。
北村ジョッキーがクロノジェネシスを落ち着かせそうとしている姿が印象的でした。
宝塚記念でも強いレースを見せていた通り、上がりの掛かるタフなレースは、クロノジェネシスにとって絶好の舞台でした。
2着サラキア
他の馬たちが上がっていっても、まだ溜めていました。
結果的にそれが功を奏したのかもしれません。
サラキアは距離延長が得意なんですかね。
前走エリザベス女王杯も延長で好走でした。
また、府中牝馬Sで決して得意ではない重馬場で勝ちきったことが、力を付けてきていることの証拠かなと思います。
エリザベス女王杯2着でこの人気は、ちょっと嫌われすぎましたね。
3着フィエールマン
スタートでちょっと遅れてしまいました。
徐々にポジションを上げていき、早め2番手からの競馬でした。
中山のタフな馬場はちょっと合わなかったですね。
東京、京都の長い直線が一番力を発揮できるのかなと思います。
来年の天皇賞春は阪神なので、自力の高さでどこまでやれるかというところです。
馬場が良くなればとも思いますが、天皇賞春までは阪神開催が続くので、ちょっと厳しいのかなとも思います。
4着ラッキーライラック
中団から上がっていきましたが、最後は止まってしまいました。
距離がちょっと長かったですかね。
また瞬発力も活かせない舞台であったにもかかわらず、4着まで来たのは、やっぱり力があるなというところです。
ラッキーライラックはこれで引退です。
エリザベス女王杯連覇など、本当に強い馬でした。
お疲れ様でした。
5着同着ワールドプレミア
思ったより前の位置取りになりました。
武豊ジョッキーもコメントしていましたが、もうちょい溜められたほうが良かったですね。
2019年は展開向いた感がありました。
ワールドプレミアにとっては京都開催が無いのは痛いですね。
あとは前走ジャパンカップでも良いレースをしていたので、東京が良いのかもしれません。
5着同着カレンブーケドール
自力は示しましたが、上位は強かったですね。
中山はちょっと合わず、東京の方が良さそうです。
注目馬はペルシアンナイト6着
4コーナー手前も手応え良く、最後は伸びていました。
ズブくなって、中長距離でも良いレースをするようになってきましたね。
来年もどこかで一発ありそうです。
クロノジェネシスは凱旋門賞に挑戦して欲しい
クロノジェネシスは来年も楽しみです。
北村ジョッキーもインタビューで答えていましたが、コントレイル、デアリングタクトとの対決も楽しみで、どのレースで見れるかなというところです。
あとは巷でもたくさん言われていますが、僕は凱旋門賞に挑戦して欲しいです。
バゴ産駒でタフな馬場は特に強さを発揮していますし、これだけ強い馬ならと思ってしまいます。
世界情勢がどうなるか分かりませんが、来年のクロノジェネシスの活躍も今から楽しみです。
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