【チャンピオンズカップ 2020】チュウワウィザードが2019年の雪辱を果たしJRAのGⅠを初勝利

2020チャンピオンズカップ GⅠ

※レース画像をJRA公式ホームページから引用

2020年12月6日、中京競馬場でチャンピオンズカップ(ダート1800m)が行われました。
JRA公式のチャンピオンズカップレース結果

2020年のチャンピオンズカップを制したのは、チュウワウィザード

競走成績:18戦10勝(2020年12月6日現在)

チュウワウィザードは2019年のチャンピオンズカップは4着でした。
今年2020年は見事に雪辱を果たし、JRAのGⅠを初勝利となりました。

ここまでは2019年のJBCクラシック、2020年の川崎記念と地方でGⅠを勝っています。
チュウワウィザードのすごいところは、ここまで18戦して3着を外したのは、2019年のチャンピオンズカップ4着だけで、他は全て3着以内と非常に堅実な成績を残しています。

コース問わず、これだけ安定して走るのは、とてもすごいことですね。

鞍上の戸崎ジョッキーは、2018年エポカドーロで勝った皐月賞以来のGⅠ制覇となりました。
2019年のJBCで、重度の骨折を負ってしまい、長期間休養することになりましたが、復帰後初のGⅠ制覇です。

こうやって、また戸崎ジョッキーがGⅠを勝つ姿を見れて良かったです。

チュウワウィザードの血統

父:キングカメハメハ
母:チュウワブロッサム
母の父:デュランダル

血統表は以下の通り。

チュウワウィザードの血統
引用元:netkeiba.com

父はキングカメハメハ。
ダート馬だと、ベルシャザールやホッコータルマエを出していますね。

母はJRAのダートで4勝。
母の父はデュランダルで芝馬ですが、母母父のティンバーカントリーの影響が大きいんですかね。

母チュウワブロッサム自身は、ノーザンテーストの4×3のクロスを持っていて、チュウワウィザードも母系の影響を受けて、成長力がありそうなので、まだまだこれから楽しみですね。

母の半妹に2018年クイーン賞勝ち馬アイアンテーラーがいます。
さらに、いとこにはルヴァンスレーヴがいて、ダートでは結構活躍馬が出ている牝系ですね。

この牝系を辿っていくと、ファンシミンの牝系となり、日本では有数の牝系になります。
活躍馬はソングオブウインド、アドマイヤマックス、ラインクラフトなどがいます。

レース映像

チュウワウィザードは11番(緑色の帽子)です。

引用元:JRA公式YouTubeチャンネル

天候:晴れ
馬場:良
レース時計:1:49.3
前半1000m:60.3
ラスト4F:49.0
ラスト3F:37.0
前後半600mのラップバランス:36.5 – 37.0
前後半800mのラップバランス:48.5 – 49.0(ミドルペース)

チュウワウィザードは外目の枠でしたが、道中は中団に付け、クリソベリルをマークするような位置でした。

勝負所では結構追っていましたが、徐々に上がっていって、直線の入り口では良い位置まで上がっていました。

チュウワウィザードは以下、赤矢印で示した、緑色の帽子です。

2020チャンピオンズカップの最後の直線

直線に入ると、クリソベリルが伸びあぐねる中、良い末脚で伸びてきました。

後ろからはゴールドドリームが迫っていましたが、前をいくインティを捉えてからは、危なげない勝利でした。

以下が最後の直線入り口からのレース映像です。

引用元:JRA公式YouTubeチャンネル

レースのポイント

2020年のチャンピオンズカップは、2019年のチャンピオンズカップの1着〜4着の着順が入れ替わった形となりました。

チュウワウィザードは2019年は4着でしたが、内から仕掛けが少し遅れる形になった4着で、2020年はそれが位置取りも良く、直線も力を出して末脚を発揮しました。

やっぱり、こうやって堅実に力を発揮するというのが、すごく大きいですね。
2019年強かった馬が2020年も強かったという形ですが、チュウワウィザードは血統のところにも記載しましたが、ノーザンテーストの血を引いているので、今後も楽しみだと思いますね。
ダート路線は、長く活躍できる傾向にありますし、これだけ堅実に走るチュウワウィザードは、まだまだ強いレースを見せてくれそうです。

2着はゴールドドリーム。
最後は良い脚でしたが、惜しかったですね。
内からうまく外に出しましたが、届きませんでした。
2020年も相変わらず力のあるところを見せたので、今後もまだまだ重賞やGⅠを勝てそうですね。

3着はインティ。
インティはスタートが決まらず、もったいなかったです。
直線は先頭に立つなど、力のあるところを見せました。
近走はあまり成績が良くありませんでしたが、条件が向かなかっただけで、やっぱりこういう得意条件だと巻き返してきますね。
来年もフェブラリーSも楽しみです。

4着はクリソベリル。
外枠からでしたが、1コーナーでうまく内に入れて、良い位置が取れました。
ただ、2コーナーに行く辺りで、外からヨシオが来て、ちょっと掛かってしまいましたかね。
初めての中4週でプラス体重、調教も併せ遅れ、前日にも坂路で時計を出していたなど、調整が難しかったようですね。

5着はモズアスコット。
後方4番手からすごい脚で追い込んできました。
フェブラリーSを勝っているように、力があるからこそ上位に来れた感じですね。
これで引退して種牡馬入りのようです。
Frankelの血を引いているので、どういう馬を出すか非常に楽しみです。

2番人気カフェファラオは6着でした。
GⅠでこの枠順だと、揉まれる競馬になってしまいますね。
向こう正面では外を走っていたが、1コーナーまでで勝負が決まっていたような感じでした。
東京マイルが一番合うと思うので、来年のフェブラリーSをできれば外枠で見たいですね。

5番人気クリンチャーは11着でした。
このメンバーではやっぱり位置が取れなかったですね。
スタート直後もたいぶ押していましたが、もうちょっと自分で流れを作れるようなレースじゃないと厳しいですね。

僕はタイムフライヤーに期待していましたが、8着でした。
2019年と同じ枠で、結果も同じような感じになってしまいました。
外枠をゆったり走れたほうが良さそうですね。

チュウワウィザードは2021年は海外挑戦もあるか?

チュウワウィザードは放牧で休みに入るようですが、2021年はどのレースを使っていくんですかね。

海外挑戦も検討しているようで、楽しみですね。
現状だと、左回りの2000m以上が最も得意条件な気がするのですが、ドバイとかも面白そうですね。

2020年は帝王賞、JBCクラシックも残念でしたが、2021年は期待したいです。

2021年はさらに勢いに乗っていきそうなチュウワウィザード、どんな活躍をするのか楽しみです。

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